私は、元々熊本市(城南町)の出身で、仕事の転勤で全国を転々し、最後は長崎県の大村市で現役を退きました。
退職後の住まいを考る中、移住先は「家のある神奈川県」、「赴任経験のある宮城県仙台市」、「出身地の熊本県」の3つの中から熊本県に候補地を絞り込みました。
物件については、最終勤務地の長崎県から、熊本県の、七城町、阿蘇市、八代市等約400件もの物件を探しましたが、なかなか見つからず、少し範囲を広げて上天草市の物件を確認することにしました。上天草市内の不動産業者からは、ホームページに掲載されていない大矢野町の高台にある物件を紹介していただところ、妻が大変気に入ったので、妻の気が変わらないうちに家を購入し、移住しました。
移住後は、家庭菜園を堪能しています。畑は山を重機で開墾した状態で、現在も石ころがゴロゴロしていますが、約4ヶ月かけて石を取り除き、その後も土作りのために、近くの牧場から牛糞、山から腐葉土を集め、ようやく作物が作れるまでになりました。この冬には、ほうれん草、小松菜、大根等の無農薬野菜が食卓に並ぶようになり、ご近所の方にもお裾分けして喜んでもらっています。
その他、環境美化活動の一貫として自宅裏山が津波の避難所に指定されていたこともあり、運動を兼ねて里道整備や雑木の伐採等で汗を流したり、耕作放棄地を地区区長や有志者数名と一緒に伐採した後、菜の花を植えたりしています。また、地域の「高齢者見回り隊」にも参加するなど、地域の皆さんとも積極的に交流しています。